本事業は先端的かつ国際性の高い世界トップレベルの研究拠点の形成を進めるために名古屋市立大学なごや先端研究開発センターが設置した「卓越研究グループ支援事業」の支援を受けております。卓越研究グループ支援事業は、多様な研究者の共創と融合により、卓越的かつ独創的な優れたアイデアで学際的研究分野を開拓し、さらに国際的な連携で研究を推進していくグループの創生を目的としております。
研究課題名
「脳神経科学の将来を担う若手研究者の育成と共同研究支援による研究力促進プロジェクト」
本研究グループの基盤となっている脳神経科学研究所(脳研)は、脳神経科学の基礎研究、特に脳疾患の病態解明と予防・治療開発に取り組む研究所として、2019年に開設されました。脳研を本務とする医学研究科の6研究室に、複数の研究科から連携研究室が加わり、現在22研究室が活動しており、これまでにも合同セミナーやリトリートを通じて連携を図ってきましたが、現状の成果の多くは各研究室が個別に創出しているものでした。脳研を先端的かつ国際性の高い研究成果を継続的に創出する世界レベルの研究拠点として発展させるためには、研究室間の連携を深める積極的な取り組みが必要不可欠です。そこで本研究グループでは次の3つの活動を行います:①共同研究をサポートするシームレスな研究拠点の形成、②国際的な研究拠点形成に向けた活動、③次世代の中核を担う若手研究者の人材育成。これらの活動を通じて、脳研を本学の重要な研究拠点として飛躍的に発展させるとともに、大学全体の研究力の向上に繋げることを目指しております。
【脳神経科学研究活動をサポートするシームレスな研究拠点の形成】
これまで行ってきた合同セミナーやリトリートに加え、さらに研究活動に直結する技術やリソースの提供を行うことで、研究拠点内での共同研究を推進します。また、すでに連携研究室となっている研究室以外でも、潜在的にニューロサイエンス分野に興味のある者を取り残さないために、グループ内の技術・リソース・研究交流にアクセスできるオープンな研究拠点を形成します。
【国際的な研究拠点形成に向けた活動】
現在の脳神経科学研究所や連携研究室が行っている国際協働・連携先を共有することで、国際的な研究拠点の形成を図ります。また、本学が公募している「国際共同研究推進のための派遣・招聘支援プログラム」を活用し、人材の国際的な交流を行おうとしております。
【次世代の中核を担う若手研究者の人材育成:学生から独立を目指す研究者まで】
次世代の中核を担う若手研究者を育成するために、脳神経科学の教育・研究指導を行います。博士課程やすでに学位を保有している若手研究者には、リトリートでの交流促進の他、一流の研究者の招聘を行い、脳神経科学の最前線に触れる機会を提供します。さらに、独立を控えた研究者の特別指導体制を設けることで、本学から全国に研究者を送り出し、ネットワークを拡大させます。
本事業概要図
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